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2017年7月24日 (月)

「リトル・ソング」終演しました

Micro To Macro 10周年記念公演
スペドラ◯ アンコール
「リトル・ソング」
無事終演しました


出演者の皆さん、スタッフの皆さん、支えてくださった皆さん
会場に足を運んで下さいましたお客様
関わってくださった全ての方に感謝します
本当にありがとうございました

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2007年に自分のユニットとして旗揚げした時は
10年もやれると思ってなかった
それまでやってきた劇団が、主宰の病気などで
もう今後活動できないなぁという状況になっていて
それなら自分でやってみようと思って始めたのがきっかけで


熱苦しい芝居がしたかったので男ばっかりの芝居にした
(私だけちょっと出たけど)

そんなん嫌やねん、絶対そうはさせるかーって

与えられた現状に必死に抗う気持ちを描きたかったので
そんな男たちを書いた
音楽も芝居と同じく生で聴くことが
何よりも伝わると信じているので舞台上で生の音を鳴らそうと思った

歌が好きだったので歌を歌った

ラストシーンは役者を何かに包みたくて
いつも何かを降らせたかった。ので、おっか(舞台監督:塚本さん)に
ほんのすこしの小さな花を降らせてもらった


私自身が本当はとても冷酷な人間なので
せめて自分が作る物語の中にだけは
心の優しい人たちを存在させたいと思った

絶対的なハッピーエンドは書けない
むしろ、これからどうしたらええねんってくらいの結末やのに
決して主人公は俯いていない希望の物語を書きたいと思った


10年やってきて
やりたいことが、ほとんど何も変わらなかった
と思う
むしろ、ほんまに毎回同じことをしているようなもんだったかもしれん
もちろん物語の設定などは全然違うのだけど
でも、嗚呼これがずっと自分のしてきたことなのだなと
千秋楽の羽が降ってきた時、改めて思った


毎回、こんなことしよう
あんなことしようと想いは巡らせるけれど
なかなか大きくは進めないもので
むしろ、やりすぎてダメになったり
作品の完成に至るまでにほんまにたくさんの人に
迷惑をかけ、助けてもらい
いつもの如く、今回ももれなく、
いや過去最高レベルで、ズタボロやった


それまで見たり、一緒にやったりして
私が思う好きな芝居をするなと思っていた
「泥谷将」という役者を呼んで旗揚げしました
そこからこれまで一緒にやることになるとは
お互い思ってなかったと思う


「宮川あきえ」という子は
制作の手伝いに来てくれてただけやったのに
いつの間にか小道具を作り出し
いつの間にか私の隣に座ってきっかけで音を出してた
そして公演の見積もりを立て始めました
こんなに劇団の要になってくれるとは思ってなかった


「たにがわさき」「小谷地希」も二人とも
最初はお客様だったのに
手伝いに来てくれるようになり、出演してもらい、
とても若んやけど、今や私以上にしっかりしたことを考えてくれてる
こんなに支えとなる大事な大事な劇団員になるとは思ってなかった


思ってもいなかったことが
こうしてなされていて、ほんまにたくさん支えてもらってる
私は、とても幸運な人間なんだと思う


10年間を支えてくださったスタッフと
多くの客演の皆さんにも本当にたくさん助けてもらってきました


「リトル・ソング」は、自分の今言いたいことを
私がやった役「初音」に、ほぼ喋らせました


私は、ほんまにほんまにお金には運がなくて
(事情を知っている人には大笑いされるくらい)
どうしようもないくらいな
事態ばっかりでやってきたんですが
それでも、続けてこれたのは
私の周りにいてくれた「人」のおかげでしかない
この人たちがいたから私は今までやってこれました
感謝の気持ちでいっぱいです


そして
この公演は 終わってしまう演劇祭
space x drama◯(わ)の最後 スペドラ「アンコール公演」という形で
打たせて頂きました
スペドラは
個人的には、第1回目にミクロの前にいた劇団で出演していて
ミクロにしてから3年間も続けて出して頂いて、
スペドラに出たからこそ、他劇団の方と繋がり、ミクロと知って貰えて
そして、一人劇団から、ほんまに仲間のおる「劇団」にしようと思う
きっかけをもらった演劇祭でした


應典院という場所が好きなこともありますが
私は、このスペドラという演劇祭が本当に好きだったので
終わるのはとても寂しいのですが
この「スペドラ」という名前のつく公演の最後の芝居を打たせて頂けたことを
本当に光栄に思っていて、心から感謝しています
また、このような「人」と「場所」が集結してできる何かに
力添えできたなと思います


スペドラ関係者の皆さん
本当にお疲れ様でした
そしてスペドラ演劇祭を愛してくださったお客様
本当にありがとうございました


こうして書いてみると
感謝しかない
ほんまに


これからミクロは
形や、やり方を変えていくかもしれまん
そのまま変わらず、つっ走るかもしれません


作品を作るなら
初心に戻って、今まで以上に真摯に取り組まなければと
思っています


ご来場くださいましたお客様
関わってくださった全ての方に心から感謝します


本当にありがとうございました
テル

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