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2010年9月19日 (日)

つくりてをおもふ

スカイフィッシュ~に出演してくれた二人が同じ日に本番。

両方観劇してきた。

小出くんが出てたのが、暇ステの「ガニット団」。
暇ステを観たのが久し振りでした。倶楽がいっぱいでした。すごいなあ・・・。西本さんの美術が素晴らしい。倶楽の高さを生かした2階建装置は、物語を具現する為の構造としてとても合っていた。お話は島おこしに頑張る島の人々のお話。カブトガニの有名な島。でもカブトガニは出てきません。そのかわり、ガニットちゃんというイメージキャラクターが出てきます。島と都会(東京)と、残されたもの、出て行ったもの、戻ってきたもののそれぞれの心情がとてもわかりやすく温かく描かれていた。

生贄で死ぬ前の最後の願いが、たった1か月でもいいから猶予がほしい、恋をしたいーという乙女の願いであったので、ガニットちゃんと職人の間には「恋愛」という関係性が描かれるんやけども、個人的な好みやけど、なぜか恋愛じゃないものが見たかったなぁとちょっと思った。でも島の男女たちもやってくる高校生たちもみんな誰かが誰かを想っていて、それが届かなくて切なくて苦しくて・・ということからしても、恋愛をテーマにした物語だったのかと後からじんわり思う。

小出くんは、またまた学生(ちょっと成長して高校生)やった。なぜか面白かった。あんなに体のキレがよかったんやと感心した。

出本くんが出演していたのは、イチハラ会の「優シイ思イ出」。

イチハラ会2回目の観劇。実際にあった事件をモチーフに構成された話。だけど、その経緯に囚われず、あくまでフィクションとしての物語をつくりました。そう、これは作り話です。と作者が語る物語です。

タイトルどおり、出てくる人出てくる人、みんな優しい。だけどその優しさが困っている人、生活苦の人に作用してこない。その困っている生活苦の主人公の青年というのが、また誰よりも誰よりも果てしなく優しい。父の教えどおり誰にも迷惑をかけず、自分の力で生きる。痴ほう症の母親を守る為にすべてを投げうって自分の人生を母に捧げる。本当に優しいのです。その優しさがどんどこボディーブローのように染みてくる。まわりの優しい人たちの優しさが相乗効果となり更に「優しさ」は蔓延する。なのに、誰も幸せになれない。なんでやねん。なんでやねん。って思う。それが今の社会の現実であること。ノンフィクションであることが明瞭に伝わる。現実社会の福祉と行政をきちんと勉強して書いているであろうとても丁寧なテキストであるからだ。なので、そのリアルを突き付けられ観ている私たちもどんどんイタクなってくる。そして悲しいラストシーン。涙が出た。実はその前のシーンではるちゃん(主人公の青年)がお金をせびられて、自分も持ってないのに、必死で小銭をかき集めて渡すところから泣いてたんやけど。もっとたくさんの人に観てもらう作品だと思った。

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