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2010年5月 4日 (火)

ロスドスのこと。その6

★役者役者役者

真・ひろみ 役
松村里美さん、さっちゃん。

女の役を殆どしたことがない女優さっちゃん。私の作品の中でも、漏れなく男の子役です。前回小学生。今回高校生。

この物語では、刑事が真実を見つける人で、真くんがその真実を伝える人。というか存在そのものが真実であり、愛であり、人の為に何かを成し遂げた人の置き形見というか、真くんが存在していることがそれらの証明やったわけです。

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回想シーンではひろみさんという女子高生になってもらいました。哀しい事件の始まりであり、奇跡の始まり。

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歌詞のない、ただのラララーで、ただメロディだけがあって、そのメロディが懐かしくて温かくて誰かを震わすものであればいいなぁ。そんなメロディを口ずさむ人たちの話にしたいと思ったのです。最後、天王寺にラララーを唄うシーン、私も凄く悩んだけど、さっちゃんも一緒ほんまに悩んで必死にかんがえてくれた。そして、板の上で、ただのラララーを絶叫で唄う真からは真実が放たれていたと思うのです。

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なんか「まこと」って名前いいよね。因みに苗字は桜川やったんやけどね。

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蕎麦屋の女:エル・ハル子 役
浅倉サキ 

エルはビッグのエル。では無く・・・。三河エルなんでミカエル(ミヒャエル)の略で、奇跡を運ぶ者で、すなわち天使でした。だから衣装は真白。割烹着で三角巾で白長靴やったけど。全身白にしようと思った時、可愛い衣装とかが絶対いやで、よし蕎麦屋にしようと一番に決めた。生活している普通の女でどっかやっぱりしんどいもんを抱えている死にたがるアホで、全然空から降ってきそうな感じじゃない女エル。それが奇跡を起こすっていう。

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サキは、どんな作品でもやけど、役をつかもうと必死になっている姿勢が素晴らしい。普段のあほっぷりとは裏腹に芝居においては、ほんま真面目なのだよ。

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長靴はあまりにもカッコ悪いし、もう要らんよ。履き替えにくいし、ふつうの靴にしいって私が言うと、いえ最初にテルさんから聞いたイメージに近づきます!と、あの白い長靴をわざわざ自腹で買う女優である。

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ダンスもセイハロの時にはひじーの鉄拳が飛んでくるか、もう踊らなくていいさ。と言われるか のレベルやったのに、今回は、1軍と一緒に踊るシーンでもちゃんと踊れてるっていう!凄い成長!

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天王寺 役
置名渓吾くん

天王寺は存在の「在」と書いて「ヒカル」。天王寺という場所できらきらしとった子です。自分の母親が殺人事件の被害者であり、母親が自分を守る為にコインロッカーに入れたという真実をしらずに育つ。コインロッカーに捨てられたという事実だけで、自分は不要な存在なのだという、自分の存在価値とその証明に苦しみ続けてきたのです。

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とてもしんどい役やったと思います。とにかく「苦悩」「苦悩」「苦悩」。苦悩ダンスとか出来そうなくらい。出演メンバーの中で一番若くて経験の少ないのが置名くんでした。そんな置名くんに天王寺をやってもらったわけです。大変やったであろうな。ほんまに悩んでたと思います。実は最初らへん、置名くん、稽古にこなくなったらどうしようと私が悩んでました。

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私は、役者さんには最終的には、「なんでやねん」を求めているような気がします。「なんでやねん」は「なぜなぜ」。なぜ吠えるのか、なぜ怒るのか、なぜなぜ今その感情なんの答えを持って芝居すること。

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でもそれをほんまにちゃんとすることはとても難しかったりしますね。まず、どんな人間がそれを「なぜ」思うねんっていう「どんな人間」から始まるので。置名くんは元々が、ものすごいいい子なんで、稽古場で「いい子過ぎる」って100回くらい言うたような。「天王寺は悪いことばっかりしてきた」子やったんで。相当悩ませたし、考えたろう。天王寺はそんな人間やったのです。
置名くんもクソがつく程、真面目で一生懸命で、苦悩に押しつぶされそうな天王寺を、置名くんが苦悩しながら必死になってつくっていて、それが一緒にできあがった天王寺やったように思います。とまたわたしが勝手に思ってます。でも最後はほんまに「天王寺」のめちゃええ笑顔になっとったのだよ。この一瞬の笑顔の為に2時間苦しんだわけなので。それでいいのだ。

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と、こんな役者さんたちが、こんな人物たちを演じてくれていました。刑事・やくざ・小説家の3つの物語と、小説「低い天国」と過去の回想がくるくる絡まって進んでいくお話でした。

つづく~★

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