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2009年9月18日 (金)

スノー

ゲイル・ラジョーイ「スノーフレーク」を観る。

道化師から一人芝居役者になったという米国人ゲイル・ラジョーイが、自分の住む町に実在した「スノーフレーク」という名の路上生活者の心の豊かさと誠実さに胸を打たれ、創作したという作品だそうだ。

この前、一人芝居の予選を見て、今密かに自分の中で一人芝居ブーム。

しかも、今日観たのは無言劇。身体だけで一体何をどう表現するのだろうとドキドキしながら開演。結果、ラストシーン、私泣いてた。号泣とかじゃなく、つーって涙がこぼれている自分にびっくりした。難しいことは一切ない。捨てられたゴミの中に壊れた人形を見つけた路上生活者。その人形は、なぜか心を持っている。哀しそうなその人形をなんとか笑わせようと彼は、ガラクタを使って悪戦苦闘する。その奮闘っぷりがなんとも可笑しい。

観ているうちに捨てられたガラクタたちは、素敵な宝物に変わっていく。そして、きっとなんらかの理由で家族がいない(もしくは離れ離れになってしまい)一人ぼっちの路上生活をしている彼自身の哀愁が見事に浮き彫りになっていく。道化師であったことから、観客をびっくりさせること、楽しませることに関しては、抜群の間合いの芝居だ。たったひとりで1時間15分完全に観客を惹きつけている。

舞い落ちてくる「スノー」の速度がとても遅くて遅くて、なんて切ないんだと思った。

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