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2009年9月 7日 (月)

テープレコーダー

「朗読者」を読む。映画を観に行きたかったけど行けずだったので原作を読んでみようと。

映画の邦題をいつもかっこよく付け過ぎだよと思うんだけど、「朗読者」よりも「愛を読むひと」の方が確実に日本人なら観に行きそうだから仕方ない。「愛と青春の旅立ち」の原題は「An Officer and a Gentleman」そのまま訳したら「仕官と男」だ。つまり日本人はやたらロマンチックなタイトルが好きなんだろう。

朗読者は大きく前編と後編に別れた物語で、前編に描かれた何故何故が後編で暴かれていく一種の謎解きのような要素も含むお話。少年から青年になった一人の男性が語る物語だが時代とそれ以前の歴史背景とその残骸を克明に描いている。謎が解かれることが悲劇でもあるのよ。戦争という歴史に翻弄され傷ついた人の物語です。

この前読んだ「私を離さないで」にも出てきたテープレコーダー。このテープという古い道具がなんかもの凄くいい。聴く度に磨り減るという哀しさが、それでも尚、聴き続ける者の想いをよけい強く想像させる。

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