« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月29日 (火)

芋と年寄り

スーパーに行くと安かったのでつい買ってしまった。さつま芋。

あまりに奇麗な紫だった。ふかすとホクホクで割ったら黄金色に輝いていた。普通に食べて、それでも残ったんで、ちょうど残っていた生クリームと合わせてつくってみた。随分できた。

Cimg4621

う・・・、うまいじゃないか。 母が職場(老人デイケアハウス)のおやつに持っていくという。年寄りに芋は危険だ。喉に詰まらせる。

と言いながら、その母を見やると快調のペースで2個目を頬ばっている。

あらま・・・

まぁ、大丈夫だろう。何故なら母も充分年寄りである。この人が大丈夫なら、まあハウスの皆さんもいけるだろう。

うちのモモ(猫)は今年21歳。人間で言うと100歳を超える。目が見えなくなり、歩く度にイスの足やら壁やらにぶつかりながら前進する。そして鳴く。食べる。猛烈に。ぼけていて食べたことをすぐに忘れるのだ。人間の痴呆症と同じだ。

それでも食べる。進む。

そんなこと考えてると猫も人間もあまり変わらないような。ごめんよ母。猫と一緒にして。でもなんかそんなことを思うのでした。

ブログの西野くんがドえらいカッコ良くなっている!!ほんまの西野くんはナカジーのブログの方やし!!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

期待せず・秋虫・カ

今日、読みかけの本が電車に乗っている時に丁度、最終らへんに差し掛って、まったく不覚にも泣いてしまった。あまりにも不意打ち。ずっとクスクス笑いながら読んでたから。突然スコーンって全部素直に入ってきて制御不能。

いかん!電車はかなり混んでいる。恋人かよという位寄り添ってた真正面のおにぎりバックの高校生男子(たぶん野球部)を回避しようと体を動かすと、止まるでも揺れるでもないタイミングで体を動かす女に不審を感じたのか隣の奇麗な(爪の)お姉さんがあからさまな怖い視線を送ってくる。更にいかん!とその逆サイドに体を動かそうとしながらも上手く動けず、たぶん感情はまだ物語の中にいて、その内容についてなんでなんだーという感情と、なんでどっちにも向けないんだーという感情が絡まって更に涙が止まらなくなった。

人間って不思議だ。泣かないでいようと思えば思う程泣ける。痩せようと思えば思うほど食べてしまうメカニズムと一緒だろうか。嗚呼無情。

期待せずそれに取り組むことはある意味、その対象にとても優しいということだ。

奈々子
お父さんは お前に多くを期待しないだろう。

お父さんがお前にあげたいものは
健康と自分を愛する心だ。

なんかそんな詩を思い出したのでした。全然方向ずれてるけど。

でも全く期待されないというのも哀しいことだ。期待され、その期待に反せず結果を出すということは凄いことなのだ。

もうすぐ9月が終わってしまう。私の家のぐるりは草むらが多いんで毎晩秋虫たちがコロロロー。でも朝起きたらまだ蚊にさされた跡が出来ている。なんてこった。

ちょっと忙しくなりそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月25日 (金)

二つの月

1Q84読了。書店に行くと、あまりにもそれに纏わるエトセトラが多すぎるので、もっと後から読めばよかったと、ちょっと後悔。妹の本棚にそっと返しておこう。私はかなり面白く読みました。二つの月の物語。

Cimg4520

なんだかまたちょっと暑くなったりで、気温とか季節の変化に全然ついていけてない。私が見上げる夜空には三日月がひとつです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月23日 (水)

青ネズミ

ノートパソコンにしてから何が不便かって、マウスじゃなくなったことだ。

どうもこの指をくるくるするのに慣れなくて困ってた。んで、やっとマウス購入。Bluetooth!私にとってのパソコン博士であるナカジー監督に助言してもらい、(そしてまたその助言どおりのものを買わないのが私のいいろことろよ)ヨドバシで入手。

Cimg4620

こうして見ると、なんかちょっとほんまのネズミみたいだ。今までの型とまるっきり違う形にしてみた。慣れないだろうなと思ってたら、使って数分で馴染んだ。感覚ってそういうものなんだ。慣れるって大事だ。そして慣れることは恐ろしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラストシーン

ART COMPLEX1928で、乞局「汚い月」を観る。

Cimg4617_2  一言で言うと「怖かった」。物凄く。いっぱい飾りの会話劇。ARTCOMPLEXの白とアーチを活かし、上下双方にある舞台袖入口をそのままの玄関と台所として作られた都内空港近くのマンションの一室。

役者が上手い。特に夫婦の主人役をされていた役者さんの芝居がなんか凄い。感情のない漂漂としたその物言いの奥に渦巻く想い。物語は事件が起こってからと起こる前とか交互に進行する。時間軸のズレの隙間からぞぞぞ・・と真実が浮かび上がってくる。なんかそんな感じだ。新しいアプローチだ。

そして戦慄のラストシーン。その見せ方!鳥肌が立った。普通に見ても怖いのに、そう見せるのか~!とものすごい重い息が出てきました・・・。

ラストシーン。どう見せるか、とてもとても大切だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月21日 (月)

笑の学校

コメディユニット磯川家「ティーチャー」を観る。先生の話。

Cimg4615

笑った。本当に3分に1回笑った。たぶん。何かを成し遂げる為に必死になって奮闘する可笑しさ。ひとつついた嘘を隠す為に、更に嘘を重ねてしまい、余計に大変になっていく・・・。ファルスの王道中の王道をいくこの真っ向勝負さ!潔い。プラス役者さんがそれぞれ個性的でそれがとても生かされていて、そんなところも素晴らしいです!さらにブラス汗以外のものがいっぱい吹っ飛んでとてもよかった。

一緒に観に行った浅倉サキは、終演後暫く、面白さのあまりに凹む現象に陥ってた。

そして緒方さんは、やはり面白過ぎて素敵でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月18日 (金)

スノー

ゲイル・ラジョーイ「スノーフレーク」を観る。

道化師から一人芝居役者になったという米国人ゲイル・ラジョーイが、自分の住む町に実在した「スノーフレーク」という名の路上生活者の心の豊かさと誠実さに胸を打たれ、創作したという作品だそうだ。

この前、一人芝居の予選を見て、今密かに自分の中で一人芝居ブーム。

しかも、今日観たのは無言劇。身体だけで一体何をどう表現するのだろうとドキドキしながら開演。結果、ラストシーン、私泣いてた。号泣とかじゃなく、つーって涙がこぼれている自分にびっくりした。難しいことは一切ない。捨てられたゴミの中に壊れた人形を見つけた路上生活者。その人形は、なぜか心を持っている。哀しそうなその人形をなんとか笑わせようと彼は、ガラクタを使って悪戦苦闘する。その奮闘っぷりがなんとも可笑しい。

観ているうちに捨てられたガラクタたちは、素敵な宝物に変わっていく。そして、きっとなんらかの理由で家族がいない(もしくは離れ離れになってしまい)一人ぼっちの路上生活をしている彼自身の哀愁が見事に浮き彫りになっていく。道化師であったことから、観客をびっくりさせること、楽しませることに関しては、抜群の間合いの芝居だ。たったひとりで1時間15分完全に観客を惹きつけている。

舞い落ちてくる「スノー」の速度がとても遅くて遅くて、なんて切ないんだと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月16日 (水)

えびす町放浪

先週から色々芝居を観て。

鹿殺しは素晴らしく面白く、面白さのあまり最後には凹みそうになり、一人芝居フェスの予選?にかなえちゃんを観に行き、お客さんの反応から色々思うことあり、一人芝居とは完全に、まず脚本ありきであるという勝手な定理を打ちたてて翌日、脚本なんかまあ普通でも面白い役者がいればどないでも面白くなるとおっしゃる方の話に、ほほお~と聞き入り、そして昨日、「筋肉少女」を観に行き、好きなことをとことん好きにやっている正一さんの姿勢というか熱さに感動し、そしてそれとは別に、出演している女の子が可愛いいということは、実に強力な要素であり、武器であるとひしひし感じて帰ってくる。

読む本、読む本、面白いと感じるのは実は、今の自分が何も面白いと感じていないことで。たぶん私の中の面白いもの、素敵なもの、などなどの定義が壊れているのか、壊したいのか、そういう深層心理なのか。よく分からんのだけど、ただ純粋に好きだと思うものだけが今はっきりしているような気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月11日 (金)

偶然の「世界の終わり」

「世界の終わり」がちょっと自分でもかなりの仰天だった。

Pm_cimg4514

とにかく、例に反してその新しい本は読み始めず、別の本を読むことにした。そこはどうでもよい。が、「世界の終わり」は、私から離れてはくれなかった。その翌日のこと。

私の敬愛するゴッチの日記を読むと、その日の日記には、7月に亡くなられた偉大なるギタリストのことが語られていて。

そして初めてそのギタリストの演奏を聞いた曲が、「世界の終わり」。彼らの音楽にブチ抜かれた・・・と書いてあった。

私は、ゴッチの歌に確かにブチ抜かれたので、私がブチ抜かれたもののその先には「世界の終わり」があった訳だ。訳あって「エレクトリック・サーカス」の方が好きなんだけど、この際それは置いておく。

「世界の終わり」

がやってきて、終わるからまた世界は始まるのだ。たぶん地球を自転させているのは私かもしれない。そんな夢を見そうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

偶然の書籍

海辺のカフカを読み終えて、妹の本棚を探すと、まだ読んでないのがあったので読み始めたのが「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。

Pm_cimg4574

これがまた実に面白かった。描写が素晴らしい。こんな陳腐な言葉で言い表せないんだけど、風景とか季節の表現も独自の世界観を貫いている。一角獣の頭骨とか地下に住む「やみくろ」とか観たことないだろうもの、想像上の生き物の描写も本当にそれを熟知していて、それらと世界を共にしてきた人の語りのようにリアルだ。それでいて全て現実離れした世界の物語だ。全てはメタファー。面白い。

私は、今読んでいる本が終わりかけると、次に読む本をどうしようかと物色しだす習慣がある。読み終えたら、即次これ読むとほぼ決めてる。で、いつも行く本屋に、「マイ心の棚」ってのがある。ここに平積みされているものは、偶然にも私にとっては面白い本が多かった。物色し過ぎて悩む時は、阿保のようにそのマイ心の棚の平積みを買うことにしている。

そして、「世界の終わりと~」を読み終えた翌日、とうとう、その棚の本を手に取ってみると、その本の内容が「世界の終わり」がやってくるという話だった。

世界を終わらせるのは私だったのかと悟る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月10日 (木)

ストロベリーショートケーキ

を食べるのならGOKANで。SSCはGKNだ。五感でGOだ。

Sn360195

GOKAN本店のストロベリーショートケーキの売り上げの何パーセントかに確実に貢献している私。今年入ってから何回食べたか思い出せないのである。

Sn360196 なぜにそんなに食べてしまうのだい私。

初めて食べた時は悲しみの味。今は辛いことや哀しいことがあった時に食べて元気になってる(気がしてる)。不思議だ。

いれた紅茶がすぐ冷めた。秋だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 9日 (水)

偶然のうた

偶然シリーズの後半戦はちょっとだけぞぞぞってなる。

偶然のストーリーは、あると言えばある。偶然の人も、離婚現象は数秒に1組の確立なんで、あると言えばあることで。

だいぶ前だけど、エヴァ「破」を観に行った。素晴らしくよかった。

090826_200001

小学校とかで観る教育映画のことを話してて、確か腕のない少女が走ったり泳いだりする物語で、その中で流れていた歌があって。思い出している内に夢中になってきて口に出して唄ってて。嗚呼、全部唄えるなあ、覚えているもんだなぁと思ってて。

次の日エヴァを観に行ったら、物語のえらいシーンでその曲が流れてきた。劇中音楽の選曲の素晴らしさもあるけど、やっぱり昨日うたった歌がスクリーン観ながら聴こえてきたら驚いた。流行りの曲とかじゃないし、覚えてるかどうかもわからん恐らく何十年か振りに口にしたメロディ。私は何故に昨日うたい、そして私は何故に今此処に居るのだろうと思った。

たぶん私が産む子供には翼が生えてる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 7日 (月)

テープレコーダー

「朗読者」を読む。映画を観に行きたかったけど行けずだったので原作を読んでみようと。

映画の邦題をいつもかっこよく付け過ぎだよと思うんだけど、「朗読者」よりも「愛を読むひと」の方が確実に日本人なら観に行きそうだから仕方ない。「愛と青春の旅立ち」の原題は「An Officer and a Gentleman」そのまま訳したら「仕官と男」だ。つまり日本人はやたらロマンチックなタイトルが好きなんだろう。

朗読者は大きく前編と後編に別れた物語で、前編に描かれた何故何故が後編で暴かれていく一種の謎解きのような要素も含むお話。少年から青年になった一人の男性が語る物語だが時代とそれ以前の歴史背景とその残骸を克明に描いている。謎が解かれることが悲劇でもあるのよ。戦争という歴史に翻弄され傷ついた人の物語です。

この前読んだ「私を離さないで」にも出てきたテープレコーダー。このテープという古い道具がなんかもの凄くいい。聴く度に磨り減るという哀しさが、それでも尚、聴き続ける者の想いをよけい強く想像させる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 6日 (日)

チンピラと少女と真夏のぶり返し

週末、短編の撮影してました。

ナカジー監督が一日24時間中、38時間欲しがっていた一眼レフを入手!で初撮影。

1 チンピラを演じるのはよっしー。

まだ20数年しか生きてないのにこの風貌。おかげで子役の女の子は近づいただけで泣いてしまうというなんてこった事態に・・・。

2 ちょっとは笑ってくれた。よ、よかった。

おそらくJESUS史上、最も常人レベルに近い作品でした。撮影中は暑くて暑くて真夏のようでした。

それでいいのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 3日 (木)

17世紀

先月、ルーブル美術館展に行った。行けてよかった。

090809_13200001

実は大昔、フランスに行ったことがあって、その時、ルーブル美術館に行ったら、まさかの改装中で入れなくて、(地球の歩き方にはそんなこと一言も書いてなかったのに!)門の前で泣きじゃくって守衛さんに、ちょっとだけでいいから観せてくださいーとしがみついたあの日。・・当然無理やったけど。

京都市美術館には、17世紀ヨーロッパの作品がきてて、フェルメールやレンブラントの作品が。でもベラスケスを学生の時に確か奈良で観て衝撃を受けまくった私としては、1枚でもまたそのベラスケスを観れて本当によかった思うのでした。何時間でも観ていたい作品がひとつあった。

17世紀。芸術家ではなく宮廷の「職人」でしかなかった画家たち。死んでから何世紀も後にその価値を認められた画家。例えば色盲でもどれだけ貧困でも描き続けた画家。何百年も前に生きていたこの芸術家たちの作品に触れると、自分のちっぽけさに反吐が出そうになる。だからしなければならないことが呼び起こされる気がする。観れてよかった。本当によかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

低予算デ近未来ヲ

「キヲクドロボウ」を観る@シネ・ヌーヴォ。

1

低予算で制作されたSF自主制作映画。JESUSの皆で観に行ったんだけど・・・はうあ!自主制作とは思えないCG技術!!しかも一人でやってるって凄いです!最後の最後にそうだったんか・・というストーリーも良かった。全編通じてかなりの大人数の役者を起用していて、そして最大の見せ場では、レベルの高いガンアクションが必須でしたが、ガヤの人たちもきちんとそれをつくれているのが素晴らしい。女優の方がアクション未経験って聞いて、それも凄い!と・・。できるもんなんだ。やりたいものをとことんやっている感がとてもいい。

そしてシネ・ヌーヴォはいつ行ってもいい。そういえば私が毎日行く紀伊国屋で維新派の過去の作品DVDの特設コーナーが設けられていてずっと流れてる。立ち止まってずっと観てしまう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 1日 (火)

クリーニング

「サンシャイン・クリーニング」を観た。@シネリーブル。

1

リトル・ミス・サンシャインのスタッフが集まって制作した作品。

完全負け組みの姉妹が、とあるきっかけから死体現場の清掃の仕事を始めるという話だけど、それは、洗う・クリーニングするということが最大のテーマであるように感じた。洗う=つまり綺麗にするのだ。何もかも。

勿論、さらピンにはならない。でも洗うと、どうだろう。汚れていたものには見えなかった本当の白さと質感と素材本来の優しさが蘇ってくるものです。本編とは全然関係ないけど、そんなことを感じたな。

派手さはないけどいい作品なのね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »