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2009年6月10日 (水)

騙し騙される

クロム「空耳タワー」観劇。

去年の「テキサス芝刈り機」タイトルだけで、ものすご観たかったけど、Microの公演前で観れなかったので、久しぶりのクロム。

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おっかまん曰く「静かなクロム」とか。確かにいつも程の派手さらしきものは少ないけど、その分、色んなものがとてもよく見えた。役者の圧倒的な上手さと台本の面白さが冴え渡っている。私が今まで観たクロムで一番面白かった。OSBI(オシビー:丸三角四角です。観た人しかわからなくてすみません)というネーミングとか使い方とか素晴らしい。

騙す、騙されるのである。オープニング、人を刺してきたと母親に告白する息子のぼそぼそつぶやきは、その横で圧倒的に喋り倒す母親の台詞にかき消され、観客はソラ耳を聞いているかのような感覚になる。そんな場面がいっぱいある。冒頭から前のめりになる。でも話は中盤まではよくわからない。最後まで見て話が統合してきても実は最後のシーンの意味は分からない。

私は勝手に解釈して勝手に感動してきた。意味が分からんのに凄いと思うのは、鴻上さん的なアレだ。とても演劇的なアレだ。

ラストシーン。いつもの重低音の中、人間のグロくて哀しい結末が描かれる。それが徐々に柔らかい音楽に変わり、間逆の温かくて優しい結末も描かれる。映画みたいな演出で。私は今この瞬間、騙されていると分かっているのに、この後の結末を見せてくれることに涙が出そうになった。

ワレタさんの役名が「テルコ」だった。そしてチヒロのゲイ最高。

大満足。

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