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2009年3月 9日 (月)

論理的思考の上

東野圭吾の「容疑者Xの献身」

あまりにも人気があり過ぎるものには手が出ない私ですが、アカデミー賞の授賞式での堤真一のコメントが面白かったので、映画も勿論観てないけど読んでみることに。

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東野圭吾の作品で面白いなあと思うところは主人公の人間の感情を描かないことですな。その中でも「白夜行」がダントツで、素晴らしく何ひとつ買いてなかった。でも物語を読めば分かっていくという仕組みで、このじんわり染み渡っていく作法にやられる。

殺人事件を解決するということが、天才数学者の出す難問を天才物理学者が解くという裏ストーリーと、その天才同士はかつての友人であり・・・というとても魅力的な人物設定もある。

この殺人の全ては「論理的思考」に基づく仕掛けがあったのだ。私は数学チックなものがてんで駄目なんで、数学ができる人には、それだけで尊敬の念を持ってしまう単細胞なんだけど、数学とは「論理的思考」なのだなと、改めて感じる。そして崇高だ。そしてその論理的思考が全てであり完璧なはずだった犯人の唯一の誤算が、ラストシーン。

論理的思考とかそんなんを全部すっとばして、それを上回るもの。このストーリーでこれを描けるって凄い。

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