気高き王
鹿殺しの「ベルゼブブ兄弟」観劇。
丸尾くんから絶対に見逃さないで!と連絡があって2年ぶりの鹿殺し。
歌は今までで一番よかった。お話も一番好きかなあ。私は家族の話に弱い。間違いなく弱い。ベルゼブブは新約聖書では悪魔になってしまったんだけど、旧約聖書では蝿の王様の意味で、(劇中、蝿たちのパフォーマンスがあるんだけど)本来の意味は「気高き王」の意味。「高き館の主」でもあるそうな。
ならば主=父の気高かさもひしひしと伝わり、4人兄弟の物語で、同じく4人兄姉の私は、観終わったあと、自分の兄姉と父のことを思ったりしたのだ。
エグイものや毒々しいものには2種類ある。その形相だけで奇をてらいたいものと、実はそれと間逆だったりする想いを隠そうとしたり、うまく出せなかったりするあがきだったり。鹿殺しは間違いなく後者だと感じる。
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