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2008年12月 4日 (木)

チョウさん

ハルの傍には常に2人の人がいたのでした。

ひとりは「チョウ」、もうひとりは「時」である。

少年ハルの傍に居たのが蝶の化身「BB」、そして時計の人「クロックン」。

青年ハルの傍に居たのが「チョウ」さんと「トキタ」くんでした。

この物語で私が言いたかったことは「一歩前へ」でしたが、あらゆることの始めは第一歩からであり、しかし、その一歩には、危うさ、怖さ、勇気、覚悟、たくさんの要素を孕んだ一歩でした。

「走れメロス」を題材に選んだのには「待つ」ということ、ギリギリでも間に合わなくても走るという衝動・思い・・・色んな理由があるのですが、私がとても大切にしているもののひとつ「友情」が紛れもなく最大のテーマである作品だったからです。

色んな人に言いまくってますが、私は映画でも芝居でも「友情もの」が好きなのだ。特に男同士のぎこちない、上手に言えなねえよ、でもいざとなったら、そいつの為になら俺めっちゃ頑張れんねん・・・ていうへたくそな友情。そういうものを含めたかった。人の心を動かす原動力でもあるのです。友情ってのは。

「チョウ」さんはそんな友情の人。自身も病気であり、そしてもがき苦しんでいる人。優しくなんかできない、ぶっきら棒で無骨で不器用な人なのである。私はこういう不器用な人が好きなのだ。私の物語には絶対いてほしい人。白井くんにやってもらいました。

Photo_3 

白井くんはとても器用な役者だと思うのです。売れっ子で、1年で踏む場数も半端じゃないくらいたくさんで経験も豊富です。でも本来の白井くんはひょっとしたらぶきっちょさんかもしれないのです。いい意味で。そんな白井くんの要素を上手く出されたらなあと思いました。

劇中劇では、まさに「メロス」であり、本当に友の為に「走る」人・・・となるべき役割でしたが、白井くんはとてもこの役に悩んでいたと思います。葛藤していました。「友情」なんてこっぱずかしいですよね・・・。確かに、私は中学とか高校時の運動会で旗に大きく書いた「友愛」っていう文字。あの文字を引っさげている感じ・・・ってわけ分からんこと言いましたが、でも正にあんな感じなのです。口には出さないけど、あんな大きな旗を翻している人だったのです。チョウさんってのは・・・。

難しい役になったかもしれませんが、白井くんの真面目さと思いで「チョウ」さんをやってくれました。前後にある本番の合間を縫って、少ない時間でつくりこまねばならない役でしたが、頑張ってくれました。白井くん本当にありがとう。

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