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2008年12月16日 (火)

そしてハル

「セイ透明ハロー・セイ金色グッバイ」は全員が何かの一歩を踏み出したい人たちの物語。

描けた人もいるし、描ききれなかった登場人物もいた。でもこの「ハル」だけは絶対前に進まなければならなかった。ハルが一歩前に進むことがまず物語の主軸。何歩もじゃなくていい。たった一歩だけでいいのだ。前に進んでいること。これが大事なこと。

青年ハルは少年ハルに引き続き、いや実は少年以上に、まっこと人を心から信じる人である。そしてやっぱり純粋な人間である。

心の病であるという大前提を内包して自然体な芝居をしてほしかった。でも最終的にはボロボロでも必死なもの、抑えきれない爆発的な感情の開放が必要だった。青年ハルは、この物語で一番難しい役となった。

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コーディーにやってもらった。何度か共演した役者である。6月に「リピート#2」に出演してもらった時に思ったんだけど、コーディー自身がやっぱり純心な人間である。そして実は不器用な役者である。だから必死になる。その姿勢がいい。寝ずに役のことを考える。大事だと思ったら夜中でもなんでも質問の電話をしてくる。自分のノートに役のバックボーンとかをいっぱい書いている。(しかしそれはこっそりやっていることみたいで誰も知らないようだ。今ちと明かしてみる。)この役を演じるのに病気の本を随分読んだりと、実に真摯に取り組んでくれた。

自分の役は勿論だが、作品全体を高めたいという想いがとても強く、自分が出ていないシーンでもいろんな意見をバンバン言ってくる。私も実は、腹が立ったり、なにくそ!と思わされたことが何度もあった。そして、なるほど・・とも思わせてくれた。こんなもんじゃない、こんなもんで収まっちゃいかん!と思わせてくれた。

この作品に全力で挑み本当に必死になってくれたと思うのです。

バイバイを叫ぶハルからは、汗以外にも涎とか、もうあらゆる物が飛び散り流れていました。決して綺麗ではないのですが、綺麗な芝居があまり好きではない私には、そてはとてもキラキラしているように見えました。

コーディーにハルをやってもらって本当によかった。ありがとう。コーディー。

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