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2008年11月28日 (金)

クロックン

クロックンという役を作りました。

時計君です。そのままです。ハルという人物の時は小学2年生の冬の日の遊園地の閉館5分前で止まります。

この物語で最重要な要素であった「時間」。この象徴が「クロックン」これもまたハルの見ている幻覚の一部。寂しさに耐えられなかった少年の心が生み出した産物でした。

K_2

欠陥ロケットのもりたみえちゃんにやってもらいました。これもまた書いてる途中くらいから、だっちょがやったらきっと面白い、可愛いだろうな・・と思ったとたん、更にわくわくしながら書けました。

ハルの台詞に「あんな食いだおれ人形そのままだぴょ~んみたいな格好をして!」という台詞がありますが、まさにどのとおり、食いだおれ人形みたいになってくれました。でも本物よりめっちゃ可愛いのさ・・。

クロックンもBBと同じくずっとハルの傍にいたヒト。BBの父とは対照的に、クロックンは母でした。優しくおおらかでいつも笑っています。クロックンはハルの全てを赦し、受け入れ、包んでくれる存在でいてほしかった。でもいけないことはいけないときちんと言ってやる、そう、正に「母」だったのです。

だっちょとは2年前Baku-で共演しました。私が全身火傷という役で背中に火傷のあとをつくる為、たくさんのドウランを塗るという本番前の作業があったのですが、だっちょはいつも自分の用意をさっさと済ませ、私の背中に黒やら赤やらのドウランを何分もかけて塗ってくれました。本番前のぴりぴりした私の身体は実はだっちょのドウランマジックで癒されていたのでした・・・。そんな彼女ならクロックンをおおらかに優しくそしてちょっとコミカルにやってくれると思い出演依頼したところ、今回やってもらうことに。おかしく可愛くそしてちょっと切ないクロックンになってくれました。

切ないのはクロックンが「さあ」とハルに手を伸ばすシーン。劇中数回あるのですが、それはいずれも、「さあ、これから苦しいよ」という合図の「さあ」でした。でもクロックンはいずれも笑っているのです。クロックンにも覚悟があるのです。さあ、長い旅だよ。でも傍にいるよという決意の微笑みなのです。実は、普段のだっちょの微笑みは稽古場でも皆を癒してくれていました・・・。

そして、ラストシーンの「さあ」は出発の「さあ」。さよならの「さあ」、新しい一歩への「さあ」でした。私がこの物語で大事にしたかった一言「さあ」。台詞は短い程、難しい。

だっちょ、愛ある「さあ」をありがとう。

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