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2008年3月 4日 (火)

役の名前・・ギル編

ギルギル~と皆さんに略称で呼んでもらい、親しみを持って頂いた(と勝手に思っておりました)作品の本当のタイトルは、「ギル・ギルティ/イノセンス」でした。

「ギル」という青年の物語を書こうと思いました。

残念ながら、この「ギル」とあと一人「ニア」という登場人物だけ神様の名前からつけませんでした。「ギル」は人間でした。この物語で唯一「罪」を犯した人間、犯罪者でした。

「ギル」は勿論「ギルティ」のギルであり「罪」という名の青年だったわけですが、この「人間」が「神」らしきものの力に導かれ己の「罪」を知る話にしたかった。ただ「神」は「神」であり、この物語のギル以外の人間は、結果「神様」のようにギルを助け、導きますが、決して本当の「神」ではなかったこと、「イノセンス」な純真無垢な人間であったこと、人の心を動かすのは「神様」ではなく「人間」だ。ただ、その人を想う気持ちが「神」に祈るように純粋であればよかった。

ギルは白井くんにやってもらいました。一緒にやろうと集まってくれたメンバーの中で、一番「背負っている重たいもの」を表現できると感じた役者です。そして、私の無理難題に一番応えてくれると信じた役者です。

ギルは決して楽しい役じゃないし、本当にしんどかったと思う。おまけに稽古がだんだん大詰めになればなるほど、精神的に追い詰められる役なのに、これまた一人で2ページ近くある膨大な長台詞を言わされ、なのにそのシーンの稽古もあまりできず、ほんとうにしんどかったね白井くん・・・。よくやってくれました。ありがとう。

こうして「ギル(=罪)」という「人間」が板の上に存在し、生きて、駆け抜けていったわけです。

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