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2008年3月29日 (土)

ピエロ

またまた伊坂幸太郎を読む。「重力ピエロ」

「泣き顔のピエロは陽気なステップを踏む。」「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきだんだよ」

はたと読み直す一行。

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登場人物が魅力的である。春(ハル)という弟と、なんの能力もない(とされている)父親。強き母。それを語る僕、兄。もしこの話を舞台でするなら、この何のとりえもない父親役をめっちゃ素敵に演じてくれる人が最重要かなとか思う。

兄と弟の兄弟の物語で、その両親を含めた家族の物語で、犯人を捜すけど、全くミステリーではなく、「人物」と一個の強い信念を描いた小説。

「山椒魚は悲しんだ」

「メロスは激怒した」

この冒頭がずっと残る。遺伝子とか人物の歴史だとか絵画だとかいっぱい難しげなことで繋がっていく物語で。でも言いたかったのは、そんなものを全部飛び越えたもの、昇華されたその先にあるもの。だからピエロには重力なんかどうだっていいのだ。

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