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2007年5月 2日 (水)

「BABEL」を観る。

モロッコで放たれた一発の銃弾が、アメリカ、メキシコ、そして日本の孤独な魂をつなぎあわせていく。

0041 登場人物が皆、心の中に「孤独」を抱えていて、誰かと繋がっていたくて、もがいていて・・・そんな叫びに近いものが根底に流れている話。

役者はもう充分過ぎるくらい凄い役者ばかりなんで、見ごたえもあり。全く違ように見えていた話が、実は全部絡んでいた・・という結末が徐々に解き明かされていく展開もストーリーとして面白く惹き付けられる内容だった。

でも観終わった後に、なんだろう。残るものが弱かった。登場人物それぞれの「想い」みたいなものも理解できるのに、なんでかね。グッと突き刺さるまではこなかったなぁ・・・。

芝居、シーンの中でも一番心に残ったのは、ブラピや役所さんではなく、子供が過て人を撃ってしまい、警察に追われその子供が撃たれた時に鼻水を垂らして泣きまくるモロッコ人の父親と、子供たちを砂漠に残し、必死に砂漠を歩いて助けを求めて歩くメキシコ人の乳母だった・・・。

それぞれがの役者がそれぞれの場所で起こっている物語を充分見せていて、だからこそれが全部つながって面白い作品となっている。

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